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「もう一度聴診器を」、第二の人生にへき地医療◆Vol.1

レポート 2016年4月1日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

もう一度、きちんと聴診器を持ちたい――。 臨床のブランクが長かったり、専門を極めたりしたものの、へき地や離島で地域のプライマリケアに従事したい。そんな医師を応援しようと、地域医療振興協会が「医師研修プログラム」を実施している。2004年の開始以来、30人がプログラムに参加し、現在、7人が研修中だ。同協会の山田隆司副理事長は、「高いモチベーションがあれば、新卒の医師よりも地域の人に慕われ、活躍できる人も多い。そういう人を応援していきたい」と話している。 地域医療振興協会副理事長の山田隆司氏。 地域医療振興協会は、自治医科大学の卒業生を中心に1986年に設立。北海道から沖縄まで65の病院・診療所を運営し、全国のへき地、離島など医師確保に困る地域の支援を行っている。「医師再研修プログラム」では、へき地・地域医療への勤務を希望する、さまざまなキャリアを持つ医師を対象に、同協会の病医院 でその人に合わせた総合診療科や専門科の研修を行い、地域医療へ踏み出す支援をしている。 山田氏によると、再研修プログラムが始まったのは、2004年に還暦を過ぎたある医師が同協会を訪ねてきたのがきっかけ。それまで、泌...