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新専門医制度、「徹底して軌道修正図る」

レポート 2016年3月28日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

3月27日に開催された第136回日本医師会臨時代議員会で、副会長の中川俊男氏は、新専門医制度について、「仕組みが確立しないまま、いわば見切り発車でスタートすることは、専門医の質の確保という本来の目的を達成しないばかりか、専攻医にかえって不安を与えかねない」と釘を刺し、日本専門医機構のガバナンス強化、組織運営の透明性の確保を最優先に取り組んでいくとした。さらに厚生労働省社会保障審議会医療部会に下に設置された「専門医養成の在り方に関する専門委員会」の場も活用し、「徹底して軌道修正を図る」と表明した。 日本専門医機構のガバナンスについては、日医役員の理事を増員する方針。今年5月の同機構役員の改選時には、日医からの役員は現在、理事1人、監事1人だが、理事2人、監事1人とする予定。中川副会長は、「日医の発言力が高まる。同じく理事として参加する病院団体、全国医学部長病院長会議ともしっかりと連携し、議論を尽くす」と語気を強めた。 専門委員会は、3月25日に第1回会議が開催された(『新専門医制度、「調整の労は取る」と厚労省』を参照)。日医からは2人の役員が委員になっており、「地域医療に悪影響を及ぼさな...