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「准看護師の制度、堅持」、松原日医副会長

レポート 2016年3月29日 (火)  成相通子(m3.com編集部)

3月27日の第136回日本医師会臨時代議員会で、准看護師資格について介護・福祉にも対応できる人材として新たな国家資格に改変すべきではないかという質問に対し、松原謙二副会長は「地域の医療介護を支える人材として准看護師は必要で、准看護師養成制度を堅持していく方針だ」と表明した。 松原謙二日医副会長が准看護士・介護職員の確保問題について説明した。 東京都代議員の天木聡氏は、「准看護師の配置や制限を意図するものではない」と前置きした上で、看護師との給与待遇面の格差の問題や、資質向上カリキュラム、看護師へのキャリアアップ支援が上手くいっていないなどの准看護師制度の課題を指摘。今後増加する療養需要を補い、医療と療養の円滑な橋渡しを推進するため、准看護師で介護福祉の技術を習得した人材や、介護福祉の資格がある人材が「地域ケア看護師、看護福祉士(仮)」などの新たな国家資格を得られるように「厚生労働省に働きかけてほしい」と要望した。 松原副会長は、准看護師が中小病院や有床・無床診療所などの医療の現場で活躍しており、天木氏が提案する資格では、「診療の補助など業務の範囲が狭められ、地域の医療提供体制を支えられ...