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良いチームでいるために大切なこと Vol.3

オピニオン 2016年3月30日 (水)  狭間研至

「薬局薬剤師への魔法のヒトコト」でおなじみの狭間研至先生の新連載は、チーム医療を円滑にすすめるための秘訣について。医師、調剤薬局経営者、日本在宅薬学会理事長と3つの顔を持つ狭間先生に全3回にわたってお話しいただきます。 在宅医療で取り組むべき問題 高齢化と少子化が同時に進行する我が国で、医療の現場が「医療機関」から「自宅や介護施設」へと移っていくことは、どうしても避けられません。今後、在宅医療は「要介護高齢者に対する薬物治療」が中心となるため、薬剤師は薬剤を正確に調剤し、お届けした後、医師の処方通りに服薬するよう患者さんをサポートしていかなくてはなりません。一方、この10年あまり、薬剤師の職務はそれだけでは十分ではないと感じるようになりました。今回は「チーム医療において取り組むべき問題」と「薬剤師が果たすべき役割」について考えてみたいと思います。 「チーム医療において取り組むべき問題」には、次の3つが挙げられます。 1. 漫然投与 急性期治療後に外来通院が困難となり、自宅や施設での療養生活となった高齢患者さんの場合、いつ、何の目的で処方された薬なのか分からないまま長期にわたって服用して...