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「勤務医の就労環境、改善傾向」、日医1万人調査

レポート 2016年3月31日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の道永麻里常任理事は3月30日の定例記者会見で、勤務医を対象に健康状態を調査した「勤務医1万人調査」の結果を公表した。前回調査の2009年から勤務状況が改善傾向にあることや、年収と健康状態に相関がないことが分かった。 調査は2015年6月に日医の勤務医会員1万人を対象に実施、3166人から回答があった。2016年3月にまとめた日医の「勤務医の健康支援に関する検討委員会答申」の中に、結果の概要が盛り込まれている。 勤務状況については「最近1カ月で休日なし」が前回2009年の調査(n=3879)の8.7%から5.9%に、「自宅待機・オンコールが月8日以上」が20.1%から17.9%に、「当直が月4回以上」が26.4%から22.5%に減少するなど、就労環境は改善傾向にあった。 健康状況では、「主観的健康観(健康でない・不健康)」が21.5%から20.1%、「自殺や死を毎週/毎日具体的に考える」は5.7%から3.6%、「抑うつ症状尺度中程度以上」が8.7%から6.5%、「重度以上」が1.9%から1.1%に、それぞれ低下した。一方で、「他の医師への健康相談あり」は45.9%から55.1...