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前橋市・群大の取組に是正申し入れ、日医

レポート 2016年3月31日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

日本医師会の石川広己常任理事は3月30日の定例記者会見で、群馬大学や前橋市などが進めるマイナンバーカードを使った患者データ共有の取り組みについて、「不適切な仕組み。日医はマイナンバーカードを医療に使ってほしくないと主張している」として、前橋市などに是正を申し入れたことを明らかにした。 前橋市や群大の取り組みは、患者の検査画像データなどを専用端末で医師や薬剤師が共有するというもの。登録や閲覧に際して、医師、薬剤師、患者の本人認証にはマイナンバーカードを使う。 石川氏は3月29日の読売新聞記事「マイナンバーで患者データ共有」という記事を読んだことで、前橋市などを訪れ状況確認。マイナンバーカードを使って本人認証をする点について、「日医はマイナンバーカードを医療に使ってほしくないと主張している。マイナンバーカードの携帯を医師や薬剤師に求めるような仕組みはおかしい」と指摘。マイナンバー制度は行政の効率化などに使われるもので、医療分野の認証の仕組みとしてHPKI(Healthcare Public Key Infrastructure、保健医療福祉分野PKI)が既にあるとし、こちらを使うよう申し入...