北大3内で研修、「あみだくじ」で専攻決定◆Vol.9
スペシャル企画
2016年4月9日 (土)
橋本佳子(m3.com編集長)
――当時はいわゆるナンバー内科の時代。北大には第1内科から第3内科まであった。 第3内科を選択したのは、消去法。第1内科は、最も歴史の古い内科で内科の全てを網羅する研修ができると言われていました。説明会に出席すると「大学に残ることのできる人はごく少数に限られ、物理と英語ができることが必須条件である」と言われて、説明会の途中で席を立ってしまった。第2内科には、循環器があり、面白いのかなとは思っていたのですが、説明会では10以上ある研究グループの研究成果の話ばかりで、臨床の話がほとんど出なかったのでここもボツ。 第3内科は、大学紛争のバリケードストで臨床実習が中止になったこともあり、内容について十分分かっていませんでした。説明会もなかったと記憶しています。第1内科、第2内科と消える中、消化器の講義が、面白かったことから第3内科に決めました。この辺りは現在では考えられない、いい加減な決定だったと思います。 1972年に卒業した同期92人のうち、第3内科に入ったのは13人。大学紛争の名残で全員が「非入局」の形で、初期研修を始めたのです。 第3内科は、消化器と血液、循環器や糖尿病を含めた代謝とい...
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