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「患者診るより症例集め」「開業医に道閉ざされた」◆Vol.2

レポート 2016年4月2日 (土)  成相通子(m3.com編集部)

m3.com意識調査で3月17日から24日にかけて、新専門医制度の問題点について尋ねた(調査結果は『新専門医、6割近くが「延期すべき」』を参照)。自由回答で寄せられた意見を紹介する(『「学会は消滅?」「医局復権に利用された」』も参照)。 【患者のため?誰のため?】 患者さんが受診する医療機関を選択する際に重要な指針となるだろうと思われます。患者さんにとっては良い制度になりそうですが、医師にとってはハードルが高いので取得が困難な場合もあり、差別化に繋がっていきそうで、良くない制度と思います。【開業医】 患者さんのための話でありません。【勤務医】 患者にとっては、医師の技量の一つの目安になり得ると思うが、準備が不十分で、現場の臨床医のコンセンサスが得られていない。そもそも、地域性が考慮されていらず、ますます地方から医師が減ると考えられる。【勤務医】 患者を診るより症例集めにならないか。【開業医】 取得基準が厳しすぎて、日常診療、特に外来に穴が開いてしまう危険が非常に高い。【勤務医】 従来でも学会活動や事務作業で医療従事時間が減ってきているのに、さらに患者に向き合える時間が制限される。過疎地...