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北大第3内科教授に就任、人事には苦労◆Vol.18

スペシャル企画 2016年4月18日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

――1994年11月、46歳の時に、講師から助教授を経ずに、北大第3内科教授に就任した。 前任の宮崎教授が1994年3月に定年退官され、後任の教授選考があり、10月の教授会で私が選ばれました。その日は私の外来日で、自分の部屋に戻ったのが午後2時くらいでした。その時、医学部長から、「今、決まりましたが、引き受けていただけますか」と電話がありましたが、一瞬、何のことか分からず、「ありがとうございます」と言ったのが精一杯でした(笑)。 教授に選ばれたことは、やはりうれしかったですね。それは、自分の好きなことができ、やりたくないことはやらないで済むからです(笑)。教授と准教授ではこの点が全然違う。 私が教授に就任したのは、46歳の時でした。当時の定年は63歳だったので、それまでの17年間を、「ホップ、ステップ、ジャンプ」の3段階で進めると、第3内科同門会で話しをしました。同時に臨床ではアメリカのメイヨー・クリニック、基礎ではスウェーデンのカロリンスカ研究所を目指すという目標を掲げました。 第3内科は消化器、血液に分かれておりましたが、これら2つの部門について、北海道民にとっての最後の砦としての...