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医療事故等の警察届出、2015年は前年から半減

レポート 2016年4月6日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

警察庁のまとめで、2015年1年間に医療事故などとして警察に届出等が行われたのは65件で、2014年の137件から半減したことが明らかになった。届出等件数は2ケタにとどまったのは、41件だった1999年以来、16年ぶり。 届出等件数の内訳は、「被害関係者等」が14件(2014年比26件減)、「医療関係者等」が47件(同比41件減)、「その他」が4件(同比5件減)で、いずれも減少している。 届出等の件数は、1999年は41件だったが、同年に起きた東京都立広尾病院事件などを機に、2000年には124件に増加、2004年の255件がピーク。その後、いったんは減少したが、2007年は246件。以降、増減を繰り返していた(2014年以前のデータは、『医療事故、警察への届出、2割も増加』なども参照)。 届出等件数の65件のうち、2015年中に、業務上過失致死傷等事件として送致されたのは2件、年別送致数(届出等の時期に関わらず、2015年に送致・送付された件数)は43件(同比12件減)で、届出等件数と同様に減少した。ただし、届出等の時期をさかのぼると、2006年に届出されたものが、2015年に送致さ...