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回数制限超すPSA検査、「自費」で可能に

レポート 2016年4月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は4月13日の会議で、透析治療等の個室での実施、夜間や土日曜日の予約診療、腫瘍マーカーであるPSAとCA19-9 の回数制限を超える検査について、保険外併用療養の枠組みで、患者から「特別な料金」を徴収できるよう対応することを了承した(資料は、厚生労働省のホームページ)。糖尿病で定期的に受診する際に、がん検診を受ける場合なども保険外併用療養として実施できる旨も明確化する。これらを盛り込んだ厚労省の告示や通知を近く出す予定。 保険外併用療養の「選定療養」の拡大については、「日本再興戦略」(改訂2014)を踏まえ、対応が検討されてきた。今年1月の中医協総会では、「選定療養」の「類型」追加なども含めて議論されたが、診療側と支払側からともに反対意見が出され、議論がストップしていた(『「治療に関係ない検査」で自費徴収を検討』を参照)。今回は「類型」追加はせず、既存の「類型」内での範囲拡大や内容の明確化にとどめた。 今回対応するのは、「既存の選定療養の類型内における範囲の拡大や内容の明確化」が3項目、「療養の給付と直接関...