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高額新薬「適応拡大なら期中改定も」、日医・中川副会長

レポート 2016年4月13日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は4月13日の会議で、高コレステロール血症等に対する注目の新薬、レパーサ皮下注(一般名:エボロクマブ)の薬価を2万2948円(140mg 1mL)に決定した。4月20日に薬価基準収載の予定で、適応は「心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA還元酵素阻害剤(メバロチンなど)で効果不十分な場合に限る」旨を周知徹底するため、厚生労働省は通知を出す方針(資料は、厚労省のホームページ)。 レパーサ皮下注は、家族性高コレステロール血症と高コレステロール血症に対する国内初の抗体医薬。ピーク時の予測投与患者数は6.9万人、予想販売額は年492億円に上る。 薬価は承認されたものの、生物由来製品をはじめ、市場規模が大きい新薬の上市が今後も続くことが見込まれることから、日本医師会副会長の中川俊男氏からは、「薬事承認から薬価基準収載までの仕組みを抜本的に見直す時期に来ているのではないか」との根本的な問題提起がなされた。これは、がんの免疫チェックポイント薬であるオプジーボ(一般名ニボルマブ)の「切除不能な進行・再発の非小細胞...