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皆既日食は「2戦2敗」、三度目の正直で◆Vol.24

スペシャル企画 2016年4月24日 (日)  橋本佳子(m3.com編集長)

――2007年度から3年間務めた北大病院長時代に唯一、1泊2日の休暇を取ったのが、2009年の皆既日食の時。高校生の時に見逃した皆既日食を追いかけることが、ライフワークの一つになっている。 皆既日食を見に出かけたのは計4回で、そのうち実際に見ることができたのは2回です。私のスケジュール帳には、2040年までの世界中で見られる皆既日食の予定が入っています。皆既日食は、荘重にして実に美しいのです。その素晴らしさは言葉で表現できません。ですから何と言われても、元気でいる限りは“日食追っかけ”を続けたいと思っています。 最初に皆既日食にチャレンジしたのは1963年、15歳の高校1年生の時です。オホーツク地方で観察可能だったので、出身地の美幌町に行きました。早朝、大勢の人と今か今かと待っていたのですが、皆既の直前に雲がやってきてしまい、わずか30秒しかない世紀の天体ショーを見ることができないままに終わってしまいました。けれども、30km離れた網走市では見ることができたのです。北大で1年後輩の毛利衛さんは、「中学生の時、皆既日食を見てから、人生感が変わり、気が付くと宇宙飛行士になっていた」と語って...