患者申出療養、かかりつけ医が成功のカギ
レポート
2016年4月14日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の「患者申出療養評価会議」の第1回会議が4月14日に開催され、座長には、聖路加国際病院院長の福井次矢氏、座長代理には国立成育医療研究センター理事長の五十嵐隆氏がそれぞれ選任された(資料は、厚労省のホームページ)。 委員は、医学や薬学、生物統計、臨床研究などの専門家、患者代表など、計18人で構成。患者から申出があった医療技術について、必要に応じて評価会議の下に、主にがん等に関する技術評価を行う第1分科会、主に難病等に関する技術評価を行う第2分科会をそれぞれ設置して検討する。 第1回会議では、治験や「先進医療」など既存の制度との関係を整理したほか、委員から患者申出療養に対する要望や意見が出た。「患者申出療養評価会議」での審査は、「患者申出」があってから原則6週間以内とされ、最低3カ月程度かかる「先進医療」の審査よりもスピード感を持って進めることを狙うが、その前段階、特に「患者申出」に至る「入口」までの時間についての懸念だ。なお、14日時点で、同会議に「患者申出」があった事例はまだない。 スムーズな「患者申出」につなげるカギの一つとなるのが、かかりつけ医の役割。制度上、「かかりつけ...
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