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「KHSの成功はディオバン有利の結果」元府立医大教授

レポート 2016年4月15日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

4月14日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれた、ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員白橋伸雄被告とノバ社に対する第20回公判。KHS(Kyoto HEART Study)の主任研究者を務めた元京都府立医科大学教授の松原弘明氏はKHSの成功はディオバン有利の結果と考えていたと説明した。 弁護側は「KHSにおける成功とは、ディオバンに有利な結果を出すことか」と質問。松原氏は「はい、そうです。もちろんそうです」と回答した。KHS参加医師らが松原氏の思いをくんでバルサルタンに有利な結果を出そうとしたのでは、と尋ねられると「アンチ松原は4割ぐらいいたので分からない」と述べた。参加医師への金銭などの提供状況については「1件登録することで2000円か3000円。開始時に登録作業にパソコンが必要な病院に提供した」とし、登録数が多い病院へ人事上の優遇をすることはなかったと説明した。 人事上の厚遇を得るために虚偽の報告をしたと証言している医師(『KHS参加医師、「人事のため、医師として...