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熊本県、234病医院が倒壊・損壊の被害

スペシャル企画 2016年4月18日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)、高橋直純、成相通子(m3.com編集部)

熊本県を中心とした4月14日の夜から相次ぐ地震で、熊本市民病院(熊本市東区、437床)が倒壊の恐れがあることが熊本県の調べで明らかになった。同病院の患者323人全員は既に県内外の病院に患者を搬送ずみ。壁が剥がれるなど一部損壊等の被害を受けたのは、病院と診療所を合わせ234施設に上る。熊本市民病院のほか、熊本地域医療センター(熊本市中央区、227床)、広崎会さくら病院(熊本県益城町、164床)などでも救急受け入れを休止しており、混乱が続いている。 熊本県内の医療施設数は、病院214施設。一般診療所1471施設(2014年10月1日現在)。厚生労働省が4月13日に発表した「病院の耐震改修状況調査の結果」によると、2015年の熊本県の病院の耐震化率は62.6%(全国41位)で、全国平均の69.4%を下回っており、耐震化の遅れが損壊等の被害を拡大した可能性がある。 損壊した、くまもと森都総合病院(熊本市中央区、199床)では既に一部患者を他院に搬送するなどして対応。熊本セントラル病院(熊本県大津町、308床)も、スプリンクラーの作動に伴い建物が水浸しになり、入院患者約200人を他院に搬送した。...