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困る妊婦、最多は「帝王切開要求」◆Vol.1

スペシャル企画 2016年4月23日 (土)  m3.com編集部

妊婦にとって分娩は人生最大のイベントでも、産科医師にとっては一寸の油断もできない重要な局面だ。興奮してパニックに陥る妊婦や家族は珍しくなく、コミュニケーション不全からトラブルに発展する場合もある。妊産婦を対象とする『赤すぐ』(リクルート社)との共同企画を立ち上げたm3.comでは、その第一弾として、分娩を間近に控えた産婦に産科医師が理解してほしいこと、伝えたいことを尋ねた。調査結果を、自由回答を中心に前後編で報告する(調査概要は文末を参照)。 【設問1】陣痛が始まり、分娩施設に来てからの産婦の行動で困った経験はありますか? 53.75%の産科医師が「ある」と回答。「ある」とした医師に自由回答で尋ねた具体例には8割以上の書き込みがあった。 陣痛の始まった妊婦の困った言動として最も多かったのは、「陣痛に耐えられず帝王切開手術を要求されること」だった。「痛みに耐えられず、適応がないのに帝王切開を強く希望されることがしばしばある」「適応がないと説明しても、『痛いからどうにかしてくれ』と話にならなかった」と、帝王切開手術の意味を取り違えた要求が珍しくない実態が明らかになった。中には「『痛いから殺...