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JMAT、1チームで1000~1500人カバー

スペシャル企画 2016年4月21日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

日本医師会会長の横倉義武氏は4月20日の定例記者会見で、熊本地震の発生を受けて派遣しているJMAT(日本医師会災害医療チーム)について、「1つのチームが1000~1500人をカバーしており、チームを増やさないといけない」と指摘した。また余震が続いていることから「二次災害がないように被災地への医療支援をしていきたい」と述べた。 JMATのチーム数については「現状では足りていない」(日医常任理事の石井正三氏)としながらも、現地のインフラが早期に回復する見込みもあることから、地域の医療提供体制の回復状況も見ながら慎重に判断するとしている。 横倉氏は、JMATの役割について、「避難所で起きる二次的な疾病の予防が重要だ。避難所に高齢者が多く、健康管理や支援のほか、認知症の発症が促進される環境になるので、対策が必要だ」と強調。日医などの医療専門職の団体で構成する被災者健康支援連絡協議会で政府にも意見を伝えたという。 JMATは、震災発生直後の急性期の医療支援を担うDMAT(災害派遣医療チーム)の撤退後、避難者の医療や健康管理、避難所の公衆衛生対策などの中長期的な支援を担う。4月20日12時現在で、...