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科学とは?「自分を納得させる」- 坂口志文・阪大特任教授に聞く◆Vol.7

インタビュー 2016年6月5日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――英文誌にはこれまで何報くらい投稿されたのでしょうか。 レビューなどを除いて、主なもので200報くらい。レビューなども含めると、250報ほどでしょうか。 ――そのうち、Nature誌やScience誌にはどのくらい掲載されましたか。 Nature誌が2本、Science誌が4本、全てLast Authorです。そのほか、Cell誌などにも掲載されています。 2016年3月23日、「制御性T細胞研究の35年:発見から応用まで~新たな出発に向けて~」(『坂口阪大教授、「免疫学の常識覆す」軌跡語る 』を参照)というテーマで「定年記念講演会」を開いた後も、研究を続ける。 ――今まで本当に数々の賞を受賞されています。研究人生の中で、一番「よかった」と思われた瞬間は。 研究がうまくいった時ですね。「やった」というか、何となく自然に笑みがこぼれてくるような瞬間は何回かあります。 例えば、CD25という制御性T細胞のマーカーを見付けた時。「これで制御性T細胞のさまざまな機能をより具体的に説明ができ、いろいろな批判にも全て答えられる」「これでよし。あとはきちんと研究していけば、見えてくる」と思った。 ...