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「危機感を持って巡回」、発災1週間目のJMAT

スペシャル企画 2016年4月22日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

「危機感を持って巡回してほしい」 避難者の医療や健康管理、避難所の公衆衛生対策などの中長期的な支援を担うのがJMAT(日本医師会災害医療チーム)だ。熊本地震では今も約10万人の被災者が避難所生活を余儀なくされている。発災から1週間目の4月21日、JMATの活動を取材した。 熊本地震で最も甚大な被害を受けたのが、熊本県益城町。4月14日と16日、二度も震度7を観測し、20人が死亡した。建物にひびが入るなどして役場が使えなくなり、災害対策本部は約1.5キロ離れた、町保健福祉センターに置かれている。避難所としても使われているため、被災者、ボランティア、行政職員、自衛隊などで常にごった返している中、JMATも益城町での活動拠点を置いている。 益城町でのJMATの活動を仕切っているのは、兵庫県のJMATチーム。午前10時に行われる定例のミーティングでハンドマイクを持ったのは、明石市立市民病院救急総合診療科部長の小平博氏。その周りに医師、薬剤師、看護師、保健師などの医療関係者のほか、自衛隊、行政職員など、合わせて30、40人が参集し、その日の活動に必要な情報を共有する。常にメンバーが入れ替わること...