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新専門医制度「来年4月実行は大きな問題」

レポート 2016年4月22日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

日本病院団体協議会議長の神野正博氏(日本社会医療法人協議会副会長)は4月22日、代表者会議後の記者会見で、2017年度からの開始をめぐり議論が行われている新専門医制度について「準備不足であり、来年4月に今言われているような形で実行するのは、大きな問題であると考える」と述べた。 神野氏は日本専門医機構のガバナンスに問題があると指摘、「厚生労働省の審議会では記事録が出るが、専門医機構の議論はブラックボックス。プロフェショナルオートノミーということで、(厚生労働省などから)口を出させなさすぎたことは問題だった」と改善を要望した。 同協議会副議長の原澤茂氏(全国公私病院連盟常務理事)も「公私病院連盟では『延期すべき』と声明を出している。専門医制度が悪いということではなく、もう少し準備、根回しをする必要がある。(来年4月から後期研修医となる)今の初期研修医2年生がどうすべきかというメッセージが全然出ていない」と述べた。出席した病院団体幹部からは、全国知事会が動き出すという指摘もあったという。 また、神野氏は私見と断った上で、会議で「日本専門医機構は日本医療機能評価機構のように、(運用)そのものに...