1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. ゲノム医療のプラットフォーム、「dbTMM」開発

ゲノム医療のプラットフォーム、「dbTMM」開発

レポート 2016年4月23日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

東北メディカル・メガバンク機構理事長の山本雅之氏 東北メディカル・メガバンク機構は4月23日、都内で記者懇談会を開き、「dbTMM」と呼ぶ統合データベースを構築したことを発表した。コホート調査における健康調査情報と、ゲノム解析情報を統合したデータベースは世界初だという。現時点では、1070人分の全ゲノム情報に加えて、基本属性情報(年齢、性別)、血液・尿検査情報、生活習慣に関する情報などの健康調査情報を蓄積しており、ゲノム医療の実現を推進するプラットフォームとして期待される。 同機構理事長の山本雅之氏は、「個別化医療の実現には、ゲノム医療を進めなければならないが、遺伝子情報と疾患をつなぐエビデンスがまだ不足している」とあいさつ。統合データベースを利用できるのは、現在は日本国内の研究者に限られるが、今後は海外の研究者も利用できるよう検討を進める。「日本の科学の国際化を進めるためにも、日本人のゲノム情報を全世界に発信したい」と述べ、「dbTMM」の有効利用を進める方針を掲げた。 東北メディカル・メガバンク機構統合データベース室長の荻島創一氏 東北メディカル・メガバンク機構は、東日本大震災後、...