日病会員の8割、勤務医不足解消に「総合診療医育成」
レポート
2016年4月26日 (火)
高橋直純(m3.com編集部)
日本病院会の堺常雄会長は4月25日の定例記者会見で、医師不足を解消するため「総合診療医の育成」を 求める会員が多いことを報告した。 堺会長は、日病が2015年10月から11月に会員病院約2450施設に対して実施した「地域医療再生に関するアンケート調査」の概要を報告。勤務医不足、地域・診療科の偏在を解消のための方法として、「総合診療医の育成」(79.7%)、「医学部地域枠入学の活用」(73.1%) 、「医師の計画配置」(70.2%)――などが挙がった(複数回答)。 勤務医確保の手段としては複数回答で、「大学医局」(91.0%)、「人脈や個別紹介など個人的関係」(47.6%)、「人材派遣会社」(37.6%)などが並んだ。 「常勤医師数が直近 5 年間で増加した」と回答した病院は、回答病院全体の54.7%。200~300床以上の規模が大きい病院ほど「増加した」の割合は高かった。アンケート結果は近く、日病のウェブサイトで公開される。 厚生労働省の「医療従事者の需給に関する検討会」で、2024年頃に約30万人で、遅くとも2033年頃には約32万人で医師の需給が均衡するとの推計値が出されたことに関...
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