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無痛分娩「極力勧めず」は3割◆Vol.2

スペシャル企画 2016年5月1日 (日)  m3.com編集部

妊産婦を対象とする雑誌『赤すぐ』(リクルート社)とm3.comとの共同企画第一弾。後編では、関心の高い無痛分娩に対する産科医の考えについての調査結果を紹介する(調査概要は文末を参照)。 【設問3】無痛分娩を希望する妊婦さんが増えつつあります。産科医としてのおすすめ度は? 妊婦の状態と施設側の体制を勘案し、「可能な状態なら積極的に勧める」と回答した医師は15%、「可能な状態ではっきりした希望があれば考慮する」とした医師は40%で、計55%が無痛分娩に肯定的な考え方を示した。一方で、「可能な状態でも消極的に考慮する」とした医師は7.5%、「極力勧めない」とした医師も27.5%と、消極的な考えを持つ医師も合わせて3割を超えた。 遷延分娩、弛緩出血のリスクを懸念 医師から寄せられた41件の理由の中で比較的多かったのは、無痛分娩に否定的となる「リスクへの懸念」だ。 「合併症が増えるため、自然の経過にはあまり手を加えない方が良い」「陣痛停止、分娩停止の危険が多い」「遷延分娩、弛緩出血が多くなる。医療介入が増え、結局難産になりやすい」「痛みがないといきむタイミングが分からず、分娩遷延につながる」「硬...