つるつるの「ドラッグストアでトリアージ」

ドラッグストアと一般用医薬品（以下、OTC医薬品）をこよなく愛する鶴見健です。連載を通して身近な症状を例に、「薬剤師がお客様にOTC医薬品をすすめる時のコツ」についてご紹介します。最終回は「風邪の症状を訴える患者さんにはどう対処するべきか」です。 風邪の症状と原因 風邪の症状は頭痛、発熱、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、腹痛、下痢と多岐に渡ります。原因は、微生物もしくはウィルスに大別されますが、80％以上はウィルスが原因です。 お客様へのアプローチ方法 ドラッグストアや薬局で風邪の原因疾患を診断することはできません。しかし症状を詳しく聞くことで、どのOTC薬をすすめるべきか検討をつけることが可能です。今回はフローチャートを元に説明していきます。なお、このチャートは簡単にまとめたものとなりますので、あくまでも一例としてお考えください。 まず、気になる症状は「一つ」か「複数」か聞きましょう。次に、上記チャートに沿って質問し、気になる症状が「複数」の場合は今回のトリアージを活用してください。一番気になる症状は何かを聞き、第一候補のOTC薬に目星を付けたら、その次に気になる症状を聞き...