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「声なき医師」の代弁者目指す - 自見はなこ・日医連推薦候補者に聞く◆Vol.2

インタビュー 2016年5月15日 (日)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――少子化対策には、「安心して働ける環境作り」が重要とのことです。 実は一度、調べてみたいことがあるのです。それは医療機関の院内保育所の有無と、そこで働く女性職員の出生率との関係です。 函館には、大きな病院が5カ所あるのですが、雪が降ることもあり、5カ所とも職員向けの24時間体制の院内保育所を完備しています。例えばお母さんが朝7時半に、子ども連れで出勤し、保育所に預ける。9時になると、幼稚園のお迎えのバスが保育所に来る。午後まで幼稚園で遊んだ子どもたちは、自宅ではなく、病院に送り届けてもらう。それから自宅にはお母さんと帰る。 ある病院の理事長は、「女性のスタッフは強いからね。(院内保育所の設置と幼稚園の送迎は)皆で勝ち取ってきたんだよ」「すごいのはね、職員が辞めないこと」と言われていました。院内保育所の運営には年間約3000万円かかるそうですが、職員が辞めないメリットの方がはるかに大きいだけでなく、女性職員の平均出生率は2.6と言われていました。また、「その職員の子供が、医療職についたりするから、喜びがある」とも理事長は話されていました。 ただここで忘れてはならないのは、「子供を保育園...