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「衝撃を受けた1本の電話」が出馬の契機 - 自見はなこ・日医連推薦候補者に聞く◆Vol.3

インタビュー 2016年5月21日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――では改めてお聞きします。先生が参院選に出馬しようとお考えになったきかっけは何でしょうか。 「国民皆保険制度は、患者と医療者のため」と語る、自見はなこ氏。 それは、虎の門病院時代に受けた1本の電話です。当直していたある晩、国際電話がハワイ在住の女性からかかってきたのです。すごく慌てた様子でした。その女性のお嬢さんが1週間、東京でホームステイをしており、腹痛になってお母さまに電話してきたようで、「私は、いったいどうすればいいでしょうか」という電話でした。 私には面識がない方で、恐らくインターネットで虎の門病院のホームページを見て、国際電話をかけてきたのでしょう。普通であれば、医師には電話は回ってこないのですが、看護師さんが、「先生、英語で何を言っているのかが分からないので、代わってください。よろしくお願いします」と連絡があったのです。 お話をお聞きしたところ、軽い症状だったので、「水分摂取をした方がいい」「こんな症状が出たら、すぐに医療機関を受診してください」など、医師あるいは医療従事者でなくても、誰もがするような当たり前のアドバイスをしただけだったのです。 ところが、その途端に、その...