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白橋被告、VARTやJHSへの関与状況を証言

レポート 2016年5月12日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員とノバ社に対する第23回公判が、5月11日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、白橋伸雄被告への被告人質問が始まった。白橋被告はKHS(Kyoto HEART Study)以外の他大学の臨床試験への関わり方を説明。大学の内部調査で「統計解析を担当した可能性が高い」と結論づけられた千葉大学の「the Valsartan Amlodipine Randomized Trial(通称:VART)」研究について、「主論文で統計解析をしたことはない」と証言した。 また、薬事法の解釈を巡って厚生労働省の所管部署の課長が証人として出廷し、「学術論文であっても、虚偽や誇大の内容であれば薬機法の取り締まり対象になり得る」との見解を示した。 VART「ミーティングに参加した程度」 白橋被告への質問は、白橋被告弁護人、検察官、ノバ社弁護人の順番で行われる。11日は証拠として提出された検察作成の白橋被告の供述調書の取り調べや白橋被告弁護人による質問が行わ...