首相「社会保障給付費の効率化を」

政府の経済財政諮問会議が5月11日に開かれ、安倍晋三総理大臣が社会保障について、「医療・介護分野における徹底的な『見える化』を行い、給付の実態や地域差を明らかにすることにより、より効果的で効率的な給付を実現していく」として、塩崎恭久厚生労働大臣に対し、医療や介護のレセプトデータを全国的に連結し、社会保障給付費を効率化していくための具体案を同会議に報告するよう指示した。また、「経済・財政運営と改革の基本方針2016（仮称、骨太の方針）」の骨子が示され、決定した(資料は、内閣府のホームページ)。 この日の会議では、デフレ脱却と経済再生に向けた進捗状況を内閣府が説明した後、経済・財政一体改革について議論を行った。民間議員からは、経済・財政再生計画の着実な実施、介護・医療を統合した見える化の推進や地域差の分析、健診率の向上への取り組みを推進するよう提案があった。また、保険外サービスの市場拡大を求める声や社会保障関係費の自然増を「深く検証すべき」との意見のほか、終末期医療の在り方について「国民的な議論を進めるべき」との声があった。 塩崎厚労相は「保険外サービスの市場拡大については、よく考えていき...