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「東北6県限定の医師免許」も選択肢 - 梅村聡・おおさか維新の会・参議院比例代表支部長に聞く◆Vol.4

インタビュー 2016年6月1日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――そのほか各地域の医療現場を見て回る中で、喫緊の課題は何だとお考えですか。 地方の医師不足です。例えば、東北に医学部が新設されました(編集部注:4月に開学した東北医科薬科大学の医学部)。医学部新設については、長年、水かけ論が続いているわけです。「医師不足がある」という意見と、「医師不足ではなく、医師の偏在だ」という日本医師会と厚生労働省。都道府県の医師会までは、「医師不足はない」と言う。けれども、郡市区医師会まで行くと、「うちの地域では、どうしても医師が足りない」という声が出てくる。 結局、何の結論も出ないまま、医学部新設が認められた。私に言わせれば、誰も実は肝心なことに触れていません。本当に「東北のための医学部」とするなら、その卒業生に対しては、東北6県にしか通用しない医師免許、あるいは東北6県でしか保険医登録ができないような施策をやるべきだったと思います。そのような判断は厚生労働省にはできない。それこそが政治判断です。 梅村聡氏は、「平均の洋服は誰にも合わない」と語り、地域の特性に合った施策の必要性を強調する。 ――東北医科薬科大学の医学部は、入学定員100人のうち、「地域枠」は...