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「VART」主論文の「訂正」扱い、判断は8月に

レポート 2016年5月15日 (日)  高橋直純(m3.com編集部)

日本高血圧学会は5月14日、学会誌「Hypertension Research」に掲載され千葉大学のディオバン研究「VART Study」の主論文に出された訂正(Corrigendum)について、8月の理事会で結論を出す方針であることを明らかにした。13日に開かれた編集委員会と理事会で、論文の扱いについて議論され、統計に詳しい外部の専門家も加えてさらに精査することになったという。 同論文では、投稿された2010年当時千葉大学の教授で主任研究者を務めた小室一成氏(現:東京大学大学院医学系研究科器官病態内科学講座循環器内科学教授)から、訂正(Corrigendum)が出されている(『VART主論文、東大・小室氏が「訂正」』を参照)。5月13日の編集委員会、理事会で扱いについて議論し、統計に詳しい外部の専門家を交えてさらに精査する方針を確認。配布された訂正論文はその場で回収されたという。学会関係者によると、「訂正が膨大な量で原形をとどめておらず、受け付けられない」という意見もあったようだ。 5月14日に開催された第5回臨床高血圧フォーラムのプレスセミナーで、梅村敏理事長は「8月の理事会で判断...