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白橋被告、「医師とともに数値を『修正』」

レポート 2016年5月25日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員とノバ社に対する第25回公判が、5月24日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、5月12日に続いて白橋伸雄被告への被告人質問が行われ、本件の対象となるCCB(カルシウム拮抗薬)論文の解析について白橋被告は「打ち合わせの場で医師とともに数値を『修正』した」と証言した。CCB群での有意差を出すため、解析手法を単変量解析から多変量解析に変更したことなどは「虚偽には当たらない」と主張。 検察側質問に対しては、参加医師からは「イベントなし」と報告された症例が、自身が作成したエンドポイント委員会の資料で「イベントあり」と改変されていることも認めたが、理由については「良く分からない」と述べるにとどまった。 京都府立医大、厚生労働省によるヒアリングや検察庁の任意の聴取については、「最初から犯人扱いで話が進んでいると思った」と述べ、2014年6月の逮捕には身に覚えがないと証言した。 サブ解析、研究者らと数値「修正」 白橋被告の弁護人による被告人質問...