総合診療の担い手養成、揺るがず、プライマリ・ケア連合学会
レポート
2016年6月11日 (土)
橋本佳子(m3.com編集長)
理事長の丸山泉氏 6月11日に東京で開催された第7回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会で、同学会理事長の丸山泉氏は、「学会の仕事は未来づくり。今の自分たちの世代ではなく、将来の医師や医療人のキャリアの道筋を付ける作業を学会はやらなければいけない」と強調、「現在の日本専門医機構には批判はあるが、どんなことがあっても、私たちがスタートするプログラム、そしてそれに夢を持って取り組もうとしている専攻医、医学生、臨床研修医たちを守ることに徹する」との決意を表明した。前日に開催した同学会の理事会および専門医制度の関係者で話し合った現時点での結論だという。 2017年度開始予定か否かで揺れる新専門医制度。日本プライマリ・ケア連合学会が重要な役割を果たす総合診療専門医は、19番目の基本領域の専門医として、新たに位置付けられる。当初の予定通り新専門医制度に移行するか、従来通り各学会が独自に専門医を養成するかについての判断のボールは、各学会に投げられている(『新専門医制度、2017年度の全面実施見送りへ』を参照)。 総合診療専門医の専門研修プログラムは、総合診療だけでなく、内科、小児科、救急科が必須であ...
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