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新専門医で「大学の力は向上」が半数◆Vol.8

スペシャル企画 2016年7月18日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

新専門医制度では、指導医や症例数の確保のため、大学病院を基幹として連携施設と実施するプログラムが多くなり、「大学の復権」につながると懸念する声があります。一方で、2004年度に始まった新臨床研修制度のマッチングシステムが医局の力を弱くさせ、地域医療の崩壊を招いたとの批判もあり、大学の医師派遣能力が向上することへの期待もあります。新専門医制度で、医師派遣能力を含めた大学の総合的な力はどうなるのか。大学医学部・医科大学のトップに尋ねた(アンケートの概要は『低学年クライシス」、6割強が実感◆Vol.1』 を参照)。 Q. 新専門医制度では、「大学の復権」につながるという意見もあります。研究、臨床、教育、地域への医師派遣などを総合した「大学の力」「大学が果たすべき役割」は現状と比べてどうなるとお考えでしょうか。 最初の質問では、「向上する」「現状と変わらない」「低下する」「分からない」の4つの選択肢から1つを選んでもらった。有効回答数は24で、「向上する」との回答が最多で半分を占めた。「現状と変わらない」と回答したのは5人。「低下する」は2人が選択。「分からない」が5人だった。 Q. 新専門医...