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医学部教育、「専門医との整合性」「大学に自主性」◆Vol.3

スペシャル企画 2016年6月30日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

今年、6年ぶりに医学部モデル・コア・カリキュラムの改訂作業が始まった(『医学部コアカリキュラムの改訂始まる、6年ぶり』を参照)。医学教育をめぐっては、卒前から卒後まで、連続性のある教育が重要だと長年指摘されているが、文部科学省が主に所管する卒前教育と厚生労働省が主導する臨床研修制度、その後の専門医教育や生涯教育など、実施主体や所管する省庁が異なるため、実施が困難だった。新しいモデル・コア・カリキュラムでは、臨床研修制度との整合性も重視される予定で、そのほか、医学教育の国際化や臨床実習の充実も課題になっている。今後、医学教育で重視すべき要素は何か。医学部長と学長に伺った(アンケートの概要は『低学年クライシス」、6割強が実感◆Vol.1』 を参照)。 Q. 文部科学省では医学教育の「モデル・コア・カリキュラム」の改訂の議論が始まりした。今後の医学教育で重視すべき要素について、お考えをお聞かせください。 自由回答形式で尋ねたところ、医師国家試験やOSCEなどの試験との整合性の確保や、臨床研修制度、専門医制度との連続性、倫理面での教育やリサーチマインドの涵養など、さまざまな要素が挙げられた。 ...