1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 高齢者の保険診療に制限、過半数の医師が支持◆Vo.1

高齢者の保険診療に制限、過半数の医師が支持◆Vo.1

医師調査 2016年7月18日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

人口の高齢化と医療技術の進展への対応が求められ、医療制度改革が進む日本。医療の質向上だけでなく、医療費抑制の観点から、フリーアクセスの制限、終末期医療の在り方、さらには先進医療をどこまで保険でカバーすべきかなど、さまざまな問題が浮上している。 2016年5月27日から5月30日にかけて、m3.com医師会員509人(勤務医253人、開業医256人)に、日本の「医療の在るべき姿」と患者の立場から望まれる医療について尋ねた。その結果を紹介する。 Q. 高齢者への保険診療の給付範囲について、医療経済的観点から見直しが必要だとの意見があります。例えば、人工透析の開始年齢や 臓器移植の対象年齢に上限を設けるなどの制限は必要だと思いますか。 2015年の厚生労働省の発表によると、2013年度の医療費は、史上初めて40兆円を突破し、40兆610億円で確定した。1人当たりの医療費は31万4700円で、前年度より2.3%増えている。右肩上がりの高齢者人口と医療技術の高度化がその背景にある。 増え続ける現役世代の負担に対して、高齢者との不平等感があるとの指摘も出ている。一部では、人工透析の開始年齢や、臓器...