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医学部定員、「現状維持」と「削減」で二分◆Vol.12

医師調査 2016年8月26日 (金)  m3.com編集部

2007年度に7625人だった医学部定員は、2016年度に9262人にまで増えた。医学部定員増と人口減少などの影響で、日本の10万人当たりの医師数は、10年後にOECD平均を上回るとの推計が出た。今後、医療需要の減少も見込まれており、医学部定員を削減すべきという意見も出ている。一方で、女性医師の増加やキャリアパスの多様化、地域・診療科の偏在が解消していないことから、医学部定員数を削減すべきではないという見方もある。 医師509人(勤務医253人、開業医256人)に、今後10年間の医学部定員のあり方について尋ねた(調査の詳細は『高齢者の保険診療に制限、過半数の医師が支持◆Vol.1』を参照)。 Q. 今後10年間の医学部定員をどうすべきとお考えですか。 勤務医は43.4%が「現状を維持すべき」と回答。開業医は49.0%が「削減すべき」を選んだ。「さらに増員すべき」は勤務医の5.1%、開業医の3.2%が選択するにとどまり、「現状維持」あるいは「削減」で意見が二分する結果となった。医師不足で過重労働が問題となっている勤務医にとっては、医師数の確保が重要との見方が強い一方で、経営者でもある開業...