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社会保障、「アクセス」犠牲で維持◆Vol.13

医師調査 2016年8月29日 (月)  m3.com編集部

低コストでフリーアクセス、さらに高いレベルを維持してきた日本の医療。しかし、医療需要の増加や医療技術の進歩などで、社会保障費は大幅に伸び続け、赤字の続く国家財政の下で社会保障費抑制への圧力は高まっている。「医療の質」「アクセス」「保険給付範囲」の3つを今後も維持し続けるのは、極めて困難だと言わざるを得ない。では、持続可能な医療制度とするために、この3つのうち、いずれかのレベルを犠牲にするとしたら、どれを選ぶべきか。医師509人(勤務医253人、開業医256人)に尋ねた(調査の詳細は『高齢者の保険診療に制限、過半数の医師が支持◆Vol.1』を参照)。 Q.大きな岐路に立っている日本の保険診療。「保険給付範囲」、「アクセス」、「医療の質」のうち、どれかのレベルを下げる必要があるとすれば、どれを下げるべきだと考えますか(複数選択)。 勤務医、開業医、いずれも最も多かったのは、「アクセス」。勤務医の60.5%、開業医の46.1%が選んだ。『勤務医の8割、フリーアクセス制限もやむなし◆Vol.5』でも、医療費抑制のためには、大病院受診時の定額負担などのフリーアクセスの制限に賛同する意見が多かった...