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「財政優先の医療制度いじりは邪道」「高齢者の負担増加を」◆Vol.15-3

医師調査 2016年9月17日 (土)  m3.com編集部

アメリカの医師の高い自殺率の背景に、自由診療制度が関わっている。アメリカでは、製薬会社や保険会社が巨大な政治力を握り、薬剤費や民間保険料の高騰で、適切な医療を受けられない患者が増え、患者と企業の板挟みで苦しむ医師が増えているというのだ(『「財界人の意見で政策決定は危険」』を参照)。 国民皆保険制度は、日本の医療の発展と国民の健康維持に大きく寄与してきた。しかし、少子高齢化や医療費の増大を受け、医療保険制度の改革は 不可避だ。社会保障費を抑制するため、保険診療の範囲を制限し、混合診療を拡大すべきとの意見がある一方で、金銭の多寡によらずに医療を受けられる社会を目指すべきとの意見も根強い。混合診療の拡大は逆に全体的な医療費の高騰につながるとの指摘もある。「あるべき医療の姿」とは何か。医療をどこまで経済的観点で評価すべきなのか。 『「医療の目的、高齢維持に非ず」◆Vol.15-1』『「勤務医続けるのが情けない」「専門バカ増えた」◆Vol.15-2』に続いて、「これからの日本の医療のあるべき姿」について、医師509人(勤務医503人、開業医506人)に尋ねた結果を紹介する(調査の詳細は『高齢者の...