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「医学教育、大きな変貌を遂げた」

レポート 2016年6月17日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

全国医学部長病院長会議は6月16日の記者会見で、2015年度の「医学教育カリキュラムの現状」を公表、臨床実習の時間が増加するなど、「医学教育は大きな変貌を遂げた」と説明した。 同会議のカリキュラム調査ワーキンググループの座長を務める奈良信雄氏は、「この2,3年で医学部のカリキュラムは大きく変わっている」と説明、その要因として「2023年問題」に伴う、国際基準を踏まえた医学教育分野別評価の要請を挙げた。米国のECFMG(医師国家試験受験資格審査NGO団体)は、「2023年以降は、国際基準で認定を受けた医学校の出身者にしか申請資格を認めない」と通告している。 同会議では2年に1回、医学教育カリキュラム調査を全国の医学部・医科大学を対象に実施している。2015年度の調査では、臨床実習は、平均2047時間、最大は3040時間、最小は1350時間だった。2011年度は平均1799時間(最大3040時間、最小1260時間)、2013年度は平均1911時間(同2925時間、1290時間)で年々増加していることが分かる。「2010年度に文部科学省の検討会で、『臨床実習には、少なくとも1500時間を充て...