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JAMA取り消し、「不適切な執筆者名」

レポート 2016年6月17日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

弘前大学学長の佐藤敬氏が最終著者となっていた論文3本が6月3日に、米医師会誌JAMAとInternal Medicineから取り消された問題で、取り消しの理由がデータの整合性と執筆著者の不適切な割り当てなど、科学における不正行為に関するものだったことが分かった。同大などによると、論文発表当時の2005年ごろは、『名誉著者』として、論文の最終著者名に、実質的に研究責任者となっていない大学教授などが名前を連ねる慣習があり、佐藤学長は「今考えると問題だった」として、取り消しに同意したとしている。 弘前大は、筆頭著者の元教授が同大を退職後に執筆した論文で、「学内で執筆された論文ではない」として、処分などの対応は検討していない。筆頭著者とは連絡が取れていないという。 取り消された論文は、下記の3本。 Sato Y, et al. Effect of Folate and Macobalamin on Hip Fractures in Patients With Stroke:A Randomized Controlled Trial. JAMA. 2005;293(9):1082-1088. S...