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日本医学会連合、新専門医制への独自文書取りやめ

レポート 2016年6月22日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医学会連合は、6月21日にも可能な領域(学会)は、2017年度から予定通り新専門医制度を開始することを求める文書を出す予定だったが、22日までに取りやめることを決めた。「声明を出すと考えていた時点から、日本内科学会が見解を出すなど、いろいろ状況が変わり、声明を出すことによって、かえって混乱を招く」(医学会連合事務局)ことが理由だという。 日本内科学会は、6月20日に今後の対応方針を示した、「新しい専門医制度への取り組みについて」という見解を公表していた(『内科学会、「新専門医は7月末を目途に判断」』を参照)。 新専門医制度をめぐっては、日本医学会と日本医師会が連名で、「地域医療に混乱を来さないよう、一度立ち止まり、集中的な精査を行い、対応方針を判断するよう求める」文書を、18の学会理事長宛てに6月15日に送付したばかりだった(『新専門医制で18学会に釘刺す、日医と医学会』を参照)。 しかし、日本医学会会長の高久史麿氏は、「一度立ち止まって、という考え方には反対」として、日本医学会連合の立場で、別途文書を出すことを、6月17日の定時総会後に開いた企画運営会議で決定していた(『新専門医...