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臨床実習の現場、大学ごとにばらつき◆Vol.5

スペシャル企画 2016年7月8日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

Q 医学部生の臨床実習の場として、大学病院のみならず地域を活用する動きが広がっています。臨床実習の配分時間について、全体を100とした場合の平均的な学生のケースを教えてください。 国際認証を得ていない医学部の卒業生が2023年以降、米国で臨床研修が行えなくなる「2023年問題」への対応の一環としてなど、参加型臨床実習の割合が各大学でますます増えている。同時に臨床実習の場として、市中病院や診療所を活用する動きも広がっている。 平均的な学生の臨床実習全体を100とした場合、回答のあった24大学の内訳の平均は「大学病院: 75.7」「市中病院:19.9」「市中診療所:4.4」となった。ただ、大学ごとのばらつきは大きく、大学病院での実習の割合は、最多は昭和大学の90に対し、信州大学は30だった。診療所の実習割合も、ゼロの大学もある一方、大阪医科大学は28だった。 回答のあった24大学の平均 臨床実習場所の内訳について、大阪医科大学学長の大槻勝紀氏は「第5学年は全員大学病院で臨床実習を行います。その後、第6学年で選択臨床実習を行いますが、比率はその際のものです」と説明している。...