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「高齢入学者の国試合格率が低い」「教員数の確保が課題」◆Vol.6-2

スペシャル企画 2016年7月12日 (火)  高橋直純(m3.com編集部)

Q 医学教育上の課題、悩みがあれば、ご記入ください。 臨床実習に対する教員数の確保が一番の課題である。(富山大学医学部長 北島勲氏) Vol.4でも述べさせていただきましたが、医学部の分野別認証評価(国際認証)への対応だけでなく、国立大学法人評価、外部評価、第3期中期目標・中期計画の暫定評価など、毎年のように求められる評価への対応で、もはや疲弊している状態で、教員本来の教育業務がままらない状態です。特に本学のようにマンパワーが不足する地方大学では、極めて大きな問題です。分野別認証評価を、他の評価でも利用できるようにするなど、教育に関する評価を一本化して、教員への評価負担を軽減することが、Vol.4の教員の負担軽減への最も効果的な対応になると思います。 医学部の教員は、特に臨床系では第一に診療、第二に研究、第三に教育と考えられがちで、教育へのモチベーションがどうしても低くなります。これは、教員の教育に対する個人評価方法が、全国的に統一されたものではないため、学内での評価にとどまり学外での評価につながらないためであることは明白です。教員の教育への取り組みに対するインセンティブを、全国的なも...