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新専門医制度、「新しい判断も大事」との意見も

レポート 2016年6月24日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

盛岡市で開催された第66回日本病院学会で6月24日、シンポジウム「専門医制度が目指す方向」が企画され、座長を務めた日病常任理事の中佳一氏が、「日本専門医機構では新たな役員が選出され、新たな出発をしようとしている。大きな転換点の中で開かれるシンポジウム」とあいさつ。 いまだ2017年度からの専門医制度の先行きが不透明な中で開かれた本シンポジウム。「一度立ち止まって」「準備ができたところから新制度に移行」などのほか、「新しい判断も大事」との発言も出るなど、立場や見方によって、新専門医制度の是非や今後の方向性などに相違があることが浮き彫りになった。ただし、ある程度、意見が一致した点もある。それは、総合診療専門医の養成は早く進めるべきとの方針だ。 「もし非常に無理があれば、立ち止まって延期することも止むを得ないと思うが、私自身は成熟した議論ができれば、実施できると信じている」。こう述べたのは、日本専門医機構理事長の池田康夫氏。地域医療への影響などさまざまな問題が指摘されている新専門医制度について、議論の必要性は認めたものの、準備ができた基本診療領域から新専門医制度に移行するよう期待を込めた。 ...