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高額医薬品の薬価、「中医協の判断機能、飛躍的に強化」

レポート 2016年6月27日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

6月26日の第138回日本医師会臨時代議員会で、副会長の中川俊男氏は、年間売上が1000億円を超すような高額医薬品の医療保険財政への影響を懸念、中央社会保険医療協議会の判断機能を飛躍的に強化し、薬事承認から薬価基準収載までの期間や、効能追加した医薬品の薬価の在り方など、薬価基準収載ルールの見直しをするよう、厚生労働省に働きかけていく方針を表明した。併せて適正使用ガイドラインなどを整備し、「高い専門性を持った医師が適切な処方をすることが不可欠」と述べ、医薬品を使用する医師の側への対応も求められるとした。 さらに中川副会長は、高額医薬品はひとくくりにはできず、重篤な疾患の治癒を目指す薬、延命効果を期待する薬、生活習慣病治療薬などに分けられるとし、薬の種類や目的によって今後の対応方針を検討する必要性も強調した。 日本医師会副会長の中川俊男氏。 高額医薬品について代表質問したのは、岡山県代議員の石川紘氏。石川氏は、中川氏が4月13日の中央社会保険医療協議会で、(1)薬事承認においても医療経済的な視点からの審査を導入すべき、(2)事実上の薬事承認=保険収載となっている構図を見直すべき――の2点を...