医師偏在解消、「規制」でなく医師会主導で
レポート
2016年6月28日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
日本医師会会長の横倉義武氏は、6月26日の第138回日医臨時代議員会で、医療制度改革の議論で、「医師の偏在解消のために「規制的」な施策が検討されていることについて、「都道府県知事の強権発動ではなく、プロフェッショナルオートノミーに基づくものでなければならない」などと主張し、医師会の組織力を強化した上で、医師会が主導的に医師の偏在解消に取り組んでいく方針を示した(『「医師不足地域の勤務が院長の要件」、日医』などを参照)。 また横倉氏は、日医が目指す医療提供体制として、かかりつけ医機能を担う地域の中小病院や診療所を中心とした体制を掲げ、その構築に向け、郡市区医師会や都道府県医師会が関わっていく重要性を強調。日医はその制度設計を担当するという役割分担で取り組む。 医療、介護にわたる各種の制度改革が進む中で、横断的に関係しているのは医師会であるとし、各種改革の整合性が取れるようにするには、「医師会という存在なくしてはあり得ず、医師会が主体的にこの解決を担っていくことが必要」と横倉会長は述べ、医師会の重要性を強調した。 日本医師会会長の横倉義武氏。 「日本医師会が描くこれからの医療提供体制の在り...
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