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白橋被告と事務局医師、法廷で直接対決へ

レポート 2016年6月29日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員とノバ社に対する第30回公判が6月28日に東京地裁で開かれ、辻川靖夫裁判長は白橋伸雄被告と主張が大きく異なる男性医師Aについて、再度の出廷を求めることを提案した。 これまでの公判で事務局を務めた男性医師Aや京都府立医大元教授の松原弘明氏は、白橋氏が、Kyoto Heart Study(KHS)研究を主導していたと証言。一方で白橋氏は医師が主導し、解析を手伝っただけと主張しており、両者の言い分は大きく食い違っている。辻川裁判長はこの日の公判の最後、白橋被告と男性医師Aで主張が異なる点が多いとし「2人いるところで大事な点を聞いた方がいいのでは」と提案。ノバ社弁護人は「やっていただいて結構」と即答。白橋被告の弁護人と検察官は判断に時間を求めた。 「KHSでは40人程度のスタッフ必要」 この日の午後は、ノバ社で治験を担当している臨床開発統括部の男性部長が証人として出廷。男性部長は30件以上の治験に関わり、ノバ社の前身の日本チバガイギー社時...