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「日本社会に心からお詫び」、ノバ社社長

レポート 2016年6月30日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員とノバ社に対する第31回公判が、6月29日に東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、被告法人代表としてノバ社日本法人代表取締役社長のダーク・コッシャ氏が出廷、「我々の患者、その家族、医療関係者、研究者、日本社会に心からお詫びしたい」と謝罪した。 ノバ社取締役で薬事・信頼性保証本部本部長も証人として出廷。社内改革の状況などを説明した。「改ざんについては、会社には一切データがなく、社内調査でも事実関係は分からなかったので裁判に判断をゆだね、結果を待ちたい」と話した。 前日の第30回公判で辻川裁判長が提案した事務局を務めた男性医師Aに対する再尋問は、白橋被告の弁護人は強硬に反対したが、実施される見通しとなった(『白橋被告と事務局医師、法廷で直接対決へ 』を参照)。辻川裁判長は、提案理由について、「公判前整理手続きで被告人の主張が明確でなく、主張の相違が裁判所の予想を超えていた」と説明した。 コッシャ氏は、ディオバンに関する5大学での医師主導...