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コアカリ、「総量のスリム化を念頭」

レポート 2016年7月7日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

医学部の教育カリキュラムを検討する文部科学省の「モデル・コア・カリキュラム改訂に関する専門研究委員会(医学教育)」(会長:齋藤宣彦・公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構副理事長)が7月6日に開催され、検討状況について報告された。また、東京医科歯科大学理事・副学長で日本医学教育学会理事の田中雄二郎氏が、同学会内に「医学教育の一貫性委員会」を設置したことを報告した(資料は、文科省のホームページ)。 2017年3月までに改訂予定の新たなモデル・コア・カリキュラム(コアカリ)の検討状況について、医学調査研究チームリーダーで、東京大学医学教育国際研究センター教授の北村聖氏が説明した。2010年度版からの改定方針について、「総量のスリム化を念頭に置き、項目の加除は一増一減を原則とする」と説明。個別の項目については、「医学・医療と社会」で「特異な労働環境や過度の運動負荷に起因する健康問題を概説できる」、「診療の基本」で「薬物治療の基本原理に、高齢者増加などの社会ニーズを鑑みて、多剤投与、禁忌など」を追加するなどの方針が示された。 北村氏の説明に対し、出席者が自由に意見を出した。「人の死」に関...